- かんじゃ
- I
かんじゃ【冠者】(1)元服式を済ませて, 冠を着けている少年。 また, 若者。
「其の~しかるべき所に宮仕へしける程に/今昔29」
(2)六位で無官の人。「匡房卿いまだ無官にて江~とてありけるを/十訓 1」
(3)召し使いの若者。〔室町後期以降撥音の無表記形から出た「くわじゃ」の語形も多く用いられるようになった〕IIかんじゃ【勘者】よく気が付いて, 頭のはたらきのよい者。 目はしのよく利く人。III「人の気のつかぬ所を, さりとは名誉の~と/浮世草子・武家義理物語 3」
かんじゃ【奸邪・姦邪】よこしまなこと。 また, その人。IV「醜悪~の人物といへども/小説神髄(逍遥)」
かんじゃ【宦者】「宦官(カンガン)」に同じ。Vかんじゃ【患者】病人やけが人。 主に医者の側からいう言葉。VI「外来~」
かんじゃ【間者】敵方の様子を探る者。 間諜(カンチヨウ)。 スパイ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.